引用元:ほんのりと怖い話スレ その103

313: 守護霊 @\(^o^)/ 2014/07/17(木) 13:17:54.81 ID:DItFnTVI0.net
小学生低学年くらいの時、若干オカルティーな母親に連れていかれた寺だか神社だかで
そこの偉そうな爺ちゃんに「浅葱色の浴衣を着た女性が守護霊だね」と言われたことがある。

一応言っておくと、その頃私は謎の頭痛で学校を休みがちになっており、
病院でも異常が見つからない事に心配した母親が
色々講じてくれた手の一環であったので、
別に母親はサイコでも何かの狂信者でもないぞ。
(人の魂が見えると言うしスプーン曲げができるから普通とも言うつもりはないが)

果たして何が効いたのか、
成長するにつれ自然に謎の頭痛に悩まされることは徐々になくなっていった。

時は経つこと十数年、就職してから数年経った夏の日。
幼なじみの彼女と遊びに行った帰りに、気まぐれで駅にいた占い師に見てもらった時。
「あんたの後ろに浴衣の女性が見えるね」と言われた。
守護霊の話を聞いたのは実に小学生以来。
昔そう言われたことがあります!守護霊なんですよ。と言うと占い師は
「守護霊?とんでもない、あんたとり憑かれてるよ。しかもこりゃ前世からだね。
あんたを恨んでるのかな。よっぽど執着があるみたいで、それで昔からずーっと憑いてるみたい。
まあ恨まれてるとしたらあんたの前世だろうから、あんたは巻き込まれて災難だね。
でも大丈夫、彼女さんの守護霊が強いから。彼女のご実家は立派な家系じゃない?
余程いい人が守ってるよ。あんたも好かれてるみたいだから一生守ってもらいなさい。」

私は生まれてから二十余年、いやそのずっと前から恨まれていたということか。
思えば、確かに彼女と出会って、
仲良くするようになってから徐々に健康になっていったような・・・
そして実際、彼女の家は地元の名士というか由緒ある家系でぶっちゃけ大地主だ。

まあ、だからというわけではないが、お互いがちょうどいい歳であったし、
その後しばらくして彼女に結婚を申し込んだ。
彼女が身をよじって「ひどい!私の体と遺産と守護霊が目的なのね!」と言われた時は爆笑したが、
その後彼女は泣いて喜んでくれた。
私もこんな嬉しい事がこの世にあるのかと思うほどだった。
その日は私達にとっては忘れられない日になったが、
私にとって忘れられないことがもう一つある。

彼女に結婚を申し込んだその夜、私の両頬に冷たい手が触れる夢をみた。
誰かが私の顔を手で挟んで、じっくり見ているようだった。
私が目を開けようとするとその手はスッと離れた。名残惜しむように、慈しむように。
目を覚まして見えたのは健やかに眠る彼女の寝顔だけだった。

前世の私が何をしたかは分からないが、
恨むと同時に愛されていたような、
冷たい手が触れた頬の感触を忘れられないでいる。

341: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/07/18(金) 22:08:03.18 ID:MfScn0ao0.net
>>313
寺社の偉そうな爺さんより辻占のが優秀だったてことかw

345: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/07/19(土) 08:20:00.30 ID:KPVtIPl10.net
>>313
子供の頃みた、霊能力者を紹介してた番組を思い出した。
ある相談者…の家系に取り付いてる霊が強力すぎて祓えない。という話だった
強い恨みがあって、特に長男が影響を受けるので若くして死んでしまう。他の家族も不幸になる
一方で、その霊の強い恨みが家を存続させている(家系がなくなる=それ以上恨めない。のろい続ける為には、家系の存続が必要)

それ霊は悪霊だけど、見方を変えるとものすごい悪意を持った守護霊でもある。
その霊能力者には払えないので、祭る事で呪いの方向を逸らす。という日本で行われてきた対処方法(御霊信仰)以外に手はない。
と霊能力者が相談者に話していた。
(先祖は代々そうやって祭ってたらしいけど、相談者の先代から祭らなくなって、呪いの力が強くなってたらしい)


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